鉄道唱歌 関西編 第51番 紀三井寺から見下ろす和歌の浦 浮かぶ舟はまるで木の葉か、笹の葉のよう

鉄道唱歌 関西・参宮・南海編の歌詞(紀三井寺、和歌山、和歌浦)の観光・歴史について、わかりやすく解説しています!

↓まずは原文から!

紀三井寺きみいでらより見わたせば
和歌わか浦波うらなみしづかにて
こぎゆく海士あま釣船つりふね
うかぶ木の葉このは笹の葉ささのは

さらに読みやすく!

紀三井寺きみいでらより 見わたせば
和歌わか浦波うらなみ しずかにて
こぎゆく海士あまの 釣船つりふね
うかぶ木の葉このはか 笹の葉ささのは

さあ、歌ってみよう!

♪きみいでらーより みわたせばー
♪わかのうらなみー しずかにてー
♪おぎゆくあーまの つりふねはー
♪うーかぶこのはか ささのはかー
※正式名称は「鉄道唱歌 関西・参宮・南海編」です。記事タイトルの便宜上、このようなタイトル(関西編)とさせていただいております。ご了承ください。

和歌山駅からは、紀勢本線で紀三井寺へ

列車は既に、和歌山県和歌山市わかやましに到達しています。

和歌山駅からは紀勢本線きせいほんせんきのくに線とも)へ乗り換え、南へ2駅ほどゆきます。
すると、紀三井寺きみいでらの最寄駅である、

  • 紀三井寺駅きみいでらえき(和歌山県和歌山市)

に着きます。

紀三井寺駅(和歌山県和歌山市)

紀三井寺駅(和歌山県和歌山市)

紀三井寺

紀三井寺きみいでらは、和歌山市の南東にある、名草山なくさやま(標高229m)の中腹(山の途中あたり)にあるお寺です。

紀三井寺は名草山の中腹に存在しているため、和歌浦わかのうらが綺麗に眺められます。

紀三井寺からの和歌浦(和歌山県)

紀三井寺からの和歌浦(和歌山県)

三井水(さんせいすい)

紀三井寺の(山から湧き出る)水は、「三井水さんせいすい」とよばれます。
この水は、非常に尊く、重要視されてきたという歴史があります。

また、昭和天皇が1922年に和歌山への行幸ぎょうこうにといてお泊まりになられたときに、この三井水が調理用の水として、献上されたそうです。

紀三井寺は、近畿地方では最も早く、春に桜が咲くということです。
そのため、「近畿地方に春を呼ぶ寺」とも呼ばれます。

滋賀県の「三井寺」とは無関係

ちなみに滋賀県大津市の三井寺みいでらとは、名前が似ていますが、無関係です。

私は最初、紀伊国きいのくに(和歌山県)の三井寺だから「紀三井寺」なのかな?と思ってしまいました(^^;)

ちなみに滋賀県の三井寺みいでらは、672年の「壬申の乱じんしんのらん」に敗れた大友皇子おおとものおうじとむらうため、勝った大海人皇子おおあまのおうじ(後の天武天皇)の許可を得て、大友皇子の息子の与太王よたのおおきみが建てたお寺です。

三井寺にいては、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください

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壬申の乱については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください

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和歌山のきれいな海・和歌浦

和歌浦から見た、名草山。山の中腹に、紀三井寺が存在する(和歌山県)

和歌浦から見た、名草山。山の中腹に、紀三井寺が存在する(和歌山県)

和歌の浦わかのうらは、和歌山市にある、まるで日本三景・天橋立あまのはしだてのような、そんな美しい海の景色が広がる景勝地になります。

その海に浮かぶ海土あま(漁師のこと)の舟の形が、まるで

「(水面に)浮かぶ木の葉

なのか、それとも

ささの葉

なのか、のように歌っているわけです。

和歌浦(和歌山県)

和歌浦(和歌山県)

次回は、玉津島神社・友が島の話題へ

次は、玉津島神社たまつしまじんじゃ友が島ともがしまの話題となります!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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